End Life

【介護職員初任者研修】受講してわかる介護の基本は体調と排泄

2023年2月12日

介護職員初任者研修の講座も、全15回のうち12回を終えました。実技も回数をこなすうち、シーツの畳み方や三角コーナーの作り方にも慣れてきました。失敗を通じて学ぶ、という感じです。

冷や汗をかきながら実技にチャレンジするうち、介護の基本は以下の2点ではないかと気付くに至りました。

  • 体調
  • 排泄

てこの原理を利用するとか、腸骨を押してスムーズに身体を動かすとかいうテクニック以前に、この2点が重要です。

体調と排泄はしつこいほど確認する

利用者が起き上がったり、立ったり座ったりするたび、体調を確認します。この体調確認は、どの講師からも、口を酸っぱくして言われます。どこかに不具合を抱えているから介護されているのであって、少し動くたびに体調確認が必要になるのは、頭では理解できます。

排泄も同様です。何かを始める前には、トイレを済ませているかを必ず聞きます。途中で「トイレに行きたい」となると、1からやり直しですものね。

絶対必要で人手不足なのに給料が安い介護職って…

護は生身の人間が相手で、しかも身体のどこかが動かなかったり、上手に発話できなかったりする人たちです。施設だったら、寝たきりで全介助の人もいるでしょう。現場未経験でも、いかに気を遣うかはわかります。

そんな大変な仕事で、絶対に必要なのに人手不足という介護職。なのに給料が安いとは、どういうことでしょう? やりがい搾取の現状が変わらないようでは、早晩限界が来るのではないでしょうか。

ポータブルトイレで排泄するのは大変

12回目の実技は、ベッドからポータブルトイレへの移乗と、排泄の介助です。本当に排泄するわけではありませんが、それでもなかなかの難物でした。

ベッドからの移乗は、途中まで車いすへの移乗と同じです。ズボンを下ろしたり上げたりがあるのが、大きな違いです。順序は以下のとおり。

  • 立ってもらう
  • ポータブルトイレ側にかかとを向けてもらい、身体を半回転
  • ポータブルトイレを寄せて、ズボンとはかせるタイプのおむつを下ろす
  • 座ってもらい、排泄しやすい体勢をとってもらう
  • (排泄終了)
  • 健側の手を拭いて、患側の手は利用者自身で拭いてもらう
  • できるだけ自分でズボンとおむつを上げてもらう
  • 立ってもらい、ズボンとおむつをきちんと履かせる
  • ベッド側にかかとを向けてもらい、身体を半回転
  • ベッドに座ってもらう

ポータブルトイレは見た目より重い

立ってもらうところまでは、これまでも実習していますが、後ろ手で利用者を支えながらポータブルトイレを寄せてくるのは、結構大変です。いかにもプラスチッキーな見た目の割に、ポータブルトイレが重いのです。

しかし、自分が利用者だったら、こんな感じで排泄できるのかしら?と思いました。人前で下半身丸出しになるわけですからね。介護保険法第1条には「これらの者が尊厳を保持し、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう」とありますが、尊厳を保持できるような介護のあり方とは……と考えざるを得ません。時間に追われる現場では、作業っぽくなってしまうのではないでしょうか。

 

  • この記事を書いた人

nararou

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