医療・介護施設向けセンサーなどを製造するテクノスジャパン(兵庫県姫路市)は、独居者の安否確認や孤独死の防止、早期発見用のツール「絆コール」を開発したと発表しました。
家庭用コンセントに差し込むだけ
絆コールのポイントは、操作が簡単なことです。複雑な設定はなく、本体に通信モジュールを内蔵しているため、wi-fiなど通信環境も必要ありません。どこでも、誰でも簡単に使えるのがセールスポイントです(ただし、正式リリースは2025年を予定)。
絆コールは、本体を家庭用コンセントに差し込むだけで作動します。センサーが働き、対象者が無事に生活できていることを確認した場合、またはセンサーが一定時間を超えても検知せず、対象者に異常があった可能性が懸念される場合、あらかじめ登録されたメールアドレスに通知が飛ぶ仕組みです。
千葉県の団地でモニター開始
センサーによる見守り時間は、12時間、24時間、48時間の3種類から選べます。センサーの仕組みなどは、プレスリリースに記載がありませんでした。赤外線センサーでしょうか。
テクノスジャパンは2024年2月から、千葉県松戸市の常盤平団地で、絆コールのモニターキャンペーンを始めます。同団地における「孤独死ゼロ作戦」への協力と、絆コールのテストリリースを兼ねているとのことです。
同社では常盤平団地以外でも、孤独死対策を考えている自治体や賃貸住宅オーナーらの支援をしたい意向を明らかにしています。モニターになってみたいとお考えの物件オーナーさんは、検討してみてはいかがでしょうか。
ホームページの「コラム」にある、同社創業者・大西秀憲氏の奮闘記「やってみなわからん!」はベンチャー企業の創業と拡大、失敗と成功を描いた面白い一代記でした。どんな経営者かご関心の方におすすめします。