放送・通信関連のシンクレイヤ(名古屋市)はこのほど、Wi-Fi電波を使った不動産管理会社向け見守りサービスの実証実験を進めていると発表しました。独居高齢者の孤独死の防止や、死後すぐに発見される体制の整備に向けた試みです。
低コストでプライバシー面も安心
Wi-Fi電波は無線通信用電波のことで、よく家庭でも使われる無線LANがその一種だと言えば、わかりやすいでしょう。Wi-Fi電波は人間の動きで波形に影響が出るため、在室している人が動けば、それがわかります。
電波だけで検知できるため、カメラやウェアラブルデバイスなども必要ありません。プライバシー面でも、コスト面でも、煩わしさという面でもメリットが大きな見守りサービスとなる可能性があります。
本格導入に向けて検討進める
同社がケーブルテレビ富山、ディライトアメニティ(いずれも富山市)と共同で実証実験を行った結果は、以下のようになりました。
在室及び不在状況を正確に検知し、期待通りの成果が得られた。一時的な帰宅時にも在室判定されており、検知結果は正確であると示唆される
シンクレイヤは、有効性が確認できたとして、本格的な導入に向けて検討を進めているとのことです。