End Life

シニアは孤独死するから部屋は貸せないという風潮に投じられた一石

2022年4月28日

 シニア世代になると賃貸住宅探しに苦労する。

 これ、よく聞く話です。

 一方で、日本の人口動態を考えると、家を借りる若者はどんどん減り、家を必要とするシニア世代はまだまだ増えていくことが予想されます。

 このミスマッチの解決に向けて、65歳以上でも入居可能な物件だけを扱う賃貸情報サイトが現れました。

 それがR65不動産です。

65歳以上に特化した賃貸住宅ポータルサイト

 R65不動産は、65歳以上が入居できる物件のみに特化した、賃貸住宅の情報ポータルサイトです。

 SUUMOとかHOMESのようなサイトの、65歳以上に特化した形と考えれば良いでしょう。

 各地の不動産会社30社以上、オーナー500人以上と提携し、取り扱い地域と顧客を増やし続けています。

孤独死は心配だが借り手はほしいジレンマに対応

 賃貸アパート、マンションのオーナーがシニア世代への賃貸に後ろ向きなのは、言うまでもなく孤独死されるのが怖いから。

 事故物件扱いされて次の入居者が決まらなかったり、あったとしても賃料の値引きを求められたりすることを考えると二の足を踏むのもわかります。

 しかし、前述のように日本の人口動態を見れば、若者ほど人口が減っていく逆ピラミッドになっています。

 

シニアに貸さなければ空室が増えるばかり、となる時代が到来するのです。

 また、シニア世代の平均入居年数は長く、7割以上が6年以上の期間となるので、オーナーにとって魅力がないわけではありません。

若い人には不人気な1階の物件にも、足腰が弱ってきたシニア世代なら喜んで入ってくれます。

あんしん見守りパックで物件価値低下に歯止め

 R65不動産の特徴的なサービスとして、「あんしん見守りパック」の提供があります。

 あんしん見守りパックは、高齢者の1人暮らしや孤独死の恐れによる大家さんの不安を軽減する見守りサービスです。

 具体的には、対象物件の電気使用量データに異常が見られた場合、自動音声による電話とメールで登録者に通知するというもの。

 

孤独死による物件価値の低下を防止することを主眼とするサービスなので、シンプルで安価、導入も容易なうえ入居者のプライバシーも守られる仕組みとなっています。

 万が一孤独死が起きてしまった時のため、家賃や原状回復費用等を補償する保険を付帯しているのもポイントです。

 R65不動産と同様の取り組みは広がる

 孤独のシニアにも家が必要なのは言うまでもないこと。

 足が悪くなってきたから1階の部屋に移りたい、かかりつけの病院に歩いて行ける距離に転居したいなど、新しい住まいを探すニーズも少なからずあるはずです。

 空室を減らしたい賃貸住宅オーナーが、所有物件内での孤独死を恐れることなくシニア世代に部屋を貸せるようにと考えられたR65不動産のような取り組みは、今後ますます広がっていくに違いありません。

 

なら
R65不動産の物件取り扱いはまだ全国をカバーしてはいないのが実状です。

 早く、全国どこでも、シニア世代も賃貸住宅オーナーも安心して家探し、入居ができるようになってもらいたいと思います。

 

  • この記事を書いた人

nararou

57歳で熟年離婚、孤独との戦いを始める。シニアの孤独を解消する方策を考えたり提案したりしています、ぜひご一緒に! CFP認定者。 このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。

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