経営不振に苦しむJR北海道は2022年7月2日、帯広駅前に新設するサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)「ブランJR帯広駅前」の入居募集を開始しました。JR北海道と言えば、2014年度以降8年度連続で全線区赤字という厳しい経営状況にあります。なんとかその打開策の1つにということで、保有する土地・建物を活用する新事業に乗り出しているのです。
元はホテル、駅から1分の超好立地
ブランJR帯広駅前は、元々はホテル(JRイン帯広)だった建物を改装し、サ高住としてよみがえらせようという試みです。
駅から1分の超好立地ではありますが、コロナ禍による宿泊の落ち込みと建物の老朽化という難題を抱えており、JR北海道はサ高住への転換を決断したというわけです。
バスターミナル、総合病院、公共施設、商業施設、映画館、そしてJRの駅が至近に揃っているサ高住は、なかなかない物件でしょう。それも、元がホテルだからこそですね。
JR北海道は2012年からサ高住に進出していた
JR北海道がサ高住を作るのは、今回のブランJR帯広駅前が初めてではありません。2012年から社員寮など同社施設をリノベーションする形で、札幌市内と小樽市で5件の開発実績がありました。いずれもミサワホーム北海道に一括賃貸し、ミサワ社が運営を行っています。
ポイント
主に要介護度が高くない高齢者を対象にしたバリアフリー住宅をサ高住と呼びます。一般の住宅と同様の生活ができる上に、安否確認や生活相談などのサービスが受けられるのが特徴です。サ高住の施設数は増加傾向にあるため、入居待ちになることもほとんどないというメリットもあります。
ただし、サ高住には介護サービスが付いていないのが一般的です。サ高住によっては、本格的な介護が必要になった場合は住み替える必要があるので、その点は入居前に検討しておくポイントになるでしょう。
苦境の鉄道事業をサ高住でどこまで支えられるか
ブランJR帯広駅前は、その立地を見ただけで大人気になることは間違いありません。9階建て、49戸の展開で、部屋はワンルーム、1LDK、2LDKの3タイプが揃っています。大浴場や食堂があるのはサ高住の特徴ですね。
しかし、JR北海道の2021年度決算を見ると、鉄道事業の営業赤字は795億円という巨額に上っています。サ高住が多少人気になったところで、全体からすれば焼け石に水という感もあるところ。鉄道以外の関連事業は32億円の営業黒字でしたから、サ高住がこの黒字をどれほど積み増せるかがポイントとなりそうです。
住みたいサ高住を探す方法
サ高住は、有料老人ホームと比べて低い費用で入居でき、行動の自由度も高い点が人気となっています。ただ、全国に多数あるので、自分に合った物件をどのように選ぶかで頭を悩ませている人も多いでしょう。そんな時に利用したいのが、施設検索サイトです。以下におすすめサイトの例を挙げていますので、お気軽に試してみてください。
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ブランJR帯広駅前の入居募集の詳細については、ミサワホーム北海道にお問い合わせください。