不用品回収業のGoodServiceはこのほど、ケアマネジャーを対象に「ケアマネジャーからみた孤独死」に関する調査を実施し、結果を発表しています。調査の設問の1つに、以下のようなものがありました。
- 孤独死をする方にはどのような特徴がありますか?
- 孤独死の原因には何が考えられますか?
なんともタイムリーな調査です。内容を見ていきましょう。
孤独死する人の特徴、第2位は「親族や近所との交流が少ない」
孤独死する人の特徴(独り暮らしを前提)は、回答数が多い方から順に以下のようになっています。
- 高齢者(65歳以上) 51.2%
- 親族や近所との交流が少ない 50.0%
- 経済的余裕がない 32.5%
- 慢性疾患がある 31.9%
- 食生活が偏っている 19.9%
むむ。2番目の「親族や近所との交流が少ない」や、3番目の「経済的余裕がない」はドンピシャで当てはまります。慢性疾患はありませんが、「食生活が偏っている」は私のみならず、独居シニアの陥りがちな状況でしょう。
孤独死の原因は孤独死しそうな人の特徴と合致する
ケアマネージャーさんたちが考える孤独死の原因は、以下のような順になっています。
- 熱中症や脱水症 57.1%
- 病気や突然死(ヒートショックを除く) 55.5%
- ヒートショック 32.4%
- 転倒事故など 15.6%
- 自殺 14.7%
前出の、孤独死する人の特徴と合わせてみると、良くない想像が広がります。経済的な余裕がないため、エアコンをつけるのを我慢して熱中症や脱水症になったのかな、とか、交流がなく慢性疾患もあったりすると自殺したくなるかもなあ、とか。
そしてこの想像は、明日の自分の現実かもしれないのです。
孤独死を防ぐための自治体サービスとは?
では、どうすれば孤独死を防ぐことができるのでしょうか。
ケアマネージャーさんたちの回答で、最も多かったのは「自治体が行っている孤独死を防ぐためのサービスの利用」(50.3%)でした。そんなサービスがあるんですね。残念ながら、どのようなサービスがあるのかはアンケート結果からはわかりませんでした。
次いで「スマホのアプリなど企業が行っている見守りサービスの利用」(46.5%)、「老人ホームの利用」(37.4%)、「民生委員など近隣との連携」(29.7%)、「家族との連携」(21.4%)……と続きますが、やはり気になるのは第1位だった自治体によるサービスです。老人ホームは経済的に難しいですし、近隣や家族とうまくできないから孤独なのですから。
孤独死は仕方ないが早めに発見されたい
最終的に孤独死するのは仕方がないと思います。死ぬときは誰しも1人です。孤独死したまま、異臭を放つまで誰にも発見されない状況は、できるだけ防ぎたいものです。世の中にご迷惑をかけずに、1人静かに死んで、なるべく早く発見されて処理される……。そんな終末に向けて、まずは自治体サービスを調べてみます!
一人暮らしの老後には、孤独と孤立はつきもの。それを何とか薄めるためには、いくつになっても働ける場が必要だと感じます。介護職員初任者研修の資格を取得しようとして、講座を受けているのも、その一環です。汚れ仕事で嫌がられがちな介護職ですが、逆に、そこにシニアの勝機があるように思います。以下から講座探しや料金比較ができますので、ピンときた方はご利用ください。
「ケアマネジャーからみた孤独死」に関する調査 調査概要
【調査期間】2022年11月4日(金)~11月5日(土)
【調査方法】インターネット調査
【調査人数】1,006人
【調査対象】ケアマネジャー(介護支援専門員)