介護職員初任者研修の講座は、第6回目から実技に入りました。実技の初回は、ベッドメイキングと体位変換です。実技では身体を動かすので、気分転換になりますし、結構楽しいです。
介護の「三角コーナー」はシーツを伸ばす技
まずはベッドメイキング。シーツをシワなく、ピンと伸ばすのがポイントです。なぜなら、自力で動けない利用者さんを、よれたシーツの上に寝せておくと、褥瘡(床ずれ)ができてしまうため。褥瘡の画像を見ましたが、とても痛そうです。
シーツをピンと張り、その状態を保つためのテクニックが「三角コーナー」です。キッチンの片隅で、ゴミを入れるのに使われるアレではありません。ベッドマットの四隅にシーツを折り込むやり方のことです。
ベッドメイキングは数をこなすしかない
シーツがマットに掛かる四隅の、タテの辺が三角形になるので「三角コーナー」と呼ばれます。その三角形の斜辺を引っ張ると、シーツのシワが伸びる仕組みになっています。すばらしいですね。誰が編み出したのでしょうか、こういうの。
自分でも敷いてみましたが、やり慣れないこともあって、簡単にはできません。シーツはよれよれ、三角コーナーもおかしな三角形になってしまいます。こういうのは、数をこなすしかなさそうです。
体位変換はボディメカニクスの応用がキモ
続いては体位変換。仰臥位(仰向け)から側臥位(横向き)にしたり、その逆にしたり、利用者さんの体位を変換しながらシーツ交換したりと、なかなかハードな実技が続きます。重要なのは、ボディメカニクスです。
テコの原理、体重移動などを駆使して、なるべく力を使わずに体位を変えるのがボディメカニクスの応用で、これを使わないと腰を痛めてしまいます。ポイントになるのは、肩甲骨、腸骨といった大きい骨と、膝関節のようです。
受講生どうしで、利用者と介護者に分かれて実習するのですが、体位変換される利用者さんも楽ではないことがわかります。介護者側は丁寧にやっているつもりでも、こちらは雑に扱われている感じがしますし。新人の介護職に体位変換されるのは、イヤかもしれませんね。
家庭介護にも子育てでも役立つ初任者研修のテクニック
しかし、「神の手」と呼ばれる天才外科医だって最初は新人でした。介護の仕事に就いた際、利用者さんに安心してもらえるように、頑張りましょう。
かなり盛りだくさんな感じもあった、実技初日の様子をご紹介しました。いい年をして学校に通うこともなかなかないので、こういう実技は楽しくていいものです。ボディメカニクスの応用は、家庭で介護が必要になった際や、子育てなどにも役立つと思います。
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