End Life

【介護職員初任者研修】お別れ前「エンゼルケア」の重要ポイントは”入れ歯”

2023年2月19日

介護職員初任者研修の講座も13回を終え、残すところ2回です。今回はターミナルケアに関する座学からはじまりました。ターミナルとは終着駅、人生の終着駅にかかわる重いお話です。

内容を書き記すと気分がどんよりしますので、初めて知った小ネタをご紹介します。

死後硬直の前に総入れ歯を装着

人が死ぬと、死後硬直が始まります。刑事ドラマなどを通じて、死後硬直というものがあるのは知っていましたが、そのスピードや、どの程度硬直するのかなどは知らない世界でした。死後硬直が進む前に、遺体の清拭や身支度を整えなくてはなりません。

この清拭や身支度などを、エンゼルケアと呼びます。エンゼルケアで重要なのは、義歯、とくの総入れ歯の場合、素早く口内に装着することです。

5時間頑張っても硬直したら入れ歯は入らない

講師の話によると、死後硬直は、死後2~3時間で始まります。最初に硬直が始まるのは、顎関節です。のんびりしていると、口に総入れ歯が入らなくなってしまいます。講師の体験談では、後から義歯を入れようとして4~5時間も頑張った遺族がいたそうですが、結局、入れられなかったそうです。

義歯に関しては、エンゼルケアの手前の部分にもポイントがあります。

使わなくても入れ歯を手入れする理由

終末期になると筋力が衰え、食欲も減退します。普通の食事を摂れなくなれば、入れ歯は常に外しておくことになりますが、それでも、入れ歯の洗浄や手入れは欠かせないのです。入れ歯は乾燥すると欠けやすくなるため、水や洗浄液の中で保管する必要があります

保管をなおざりにしていると、欠けたり壊れたりしている入れ歯で、最後のお別れということになりかねません。介護職が入れ歯の手入れに気を遣っていたかどうか、最後の最後に問われます。

介護職のやりがいは、こういう気働きができてこそでしょう。難しさや課題があるのは十分承知ですが、面白さも回を追うごとに強く感じられるようになりました。

  • この記事を書いた人

nararou

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